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G 理工スポーツホール

このスポーツホールにおける張弦梁構造 (BSS : Beam String Structure) の提案は、技術的な特殊解としてよりも、
寧ろ一般解としての現代架構は何かを模索するところから出発した。

この基本的な考え方は次の3点である。

 1. 力学のみならず、設計から施工に至るまでトータルな合理性を追求する。

 2. 大スパン架構にとって歴史的遺産である扁平な形態抵抗構造を継承、発展させる。

 3. 規模・形状・荷重に合わせ、最適な材料や形式を選択しBeamやStringを構成する。

立体トラストケーブルの組み合わせから成る今回のBSSは、梁とアーチとサスペンションの性格が共存するHybrid構造である。

こうした架構特性を背景として採用されたのが、世界で初めての「完成型・スライディング工法」である。

最小限の構台上で建方から屋根・設備・仕上げを完成させ、順次送り出す。

この工法は定点作業であるから品質管理も安全性も向上し、工期は通常の約3/4に短縮された。

理工スポーツホール_1
理工スポーツホール_2
理工スポーツホール_3
理工スポーツホール_4